キックボクシング初心者向けガイド
《キックボクシング初心者向けガイド》強くなれるだけじゃない!究極の全身運動・キックボクシングで心身ともに自分磨きを!
「ストレスを発散したい!」、「全身を使った運動がしたい!」、「一人では続かないから誰かにサポートしてもらいたい!」、「痩せたい」、「強くなりたい」と思っている方には、今巷(ちまた)で大人気の『キックボクシング』がお勧めです。
芸能人や有名モデルらが始めたことで人気に火が点き、最近ではキックボクシングが全国的な流行となっています。以前は男性だけのスポーツと思われていたキックボクシングも、今やキッズや女性、更にはシニアの方にまで認知が拡がり、初めてチャレンジする方が非常に増えています。
そこで今回、巷で流行の「キックボクシング」について、基本情報や気になる疑問を中心に、分かりやすくご紹介させていただきます。
そもそも「キックボクシング」って何だろう?
「ボクシングとどう違うの?」「パンチとキックの他に、何ができるの?」等、キックボクシングに興味はあるけど、実際にどういう競技なのかあまりよくわからない、といった方も多いのではないでしょうか。
そこでまずは、気になるキックボクシングの成り立ちやルールを、現状を踏まえ簡単にご説明します。
■キックボクシングの発祥はタイ!
キックボクシングとは、タイの伝統的国技・ムエタイがその元となっており、パンチ、キック、肘打ち、膝蹴りを使って勝敗を競う格闘技です。“立ち技最強”と言われる通り、あくまでも立ったまま行い、投げ技や寝技、関節技等はありません。
かつてタイでムエタイを観戦した、日本の興行(主に芸能やボクシング)プロモーター野口修氏は、その競技性にすっかり魅了され、「日本でもムエタイを流行らせたい。」と考えました。
しかしムエタイという名称では、競技の特性がわかりにくいと考え、改めて日本人にもわかりやすく、キックボクシングと名付けました。(なので競技内容としては、ほぼ同一です。)
■日本ではじまったキックブームが、世界に飛び火
その後野口氏は、日本国内でキックボクシングの興行を促進すべく、1966年日本キックボクシング協会を設立し、同時に日本におけるキックボクシングの歴史がスタートしました。
野口氏の興行手腕もあり、その後キックボクシングは爆発的な人気を得るようになりました。TV民放各社は、試合放映を競い合う中、沢村忠等の国民的スター選手も生まれ、同時にその人気は世界中に飛び火しました。特にアメリカでは、ベニー・ユキーデ等の実力選手が登場し、日本人トップ選手との対戦が望まれました。
しかし、そうしたスター選手の引退に伴い、人気は次第に下降し、その後長らくキックボクシングは低迷の時期を迎えます。
■K-1をきっかけに、ブーム再来。キックボクシングの現在(いま)
1990年代、フジテレビ系列の人気格闘技番組K-1の放映が始まると、再びキックボクシングが脚光を浴びるようになりました。K-1とは、キックボクシング、空手、カンフー等打撃系格闘技の各頭文字「K」に由来するもので、それらのナンバーワン(「1」)を決めるというものです。ルールは、キックボクシングでは有効とされている、肘打ちや(組み合った状態からの)膝蹴りがなくなり、安全性をアピールしながら、素人にもできる限りわかりやすく整備されました。
K-1の登場以降、キックボクシングのルールも興行主によって少しずつ変化し、多様化していきました。
しかし、主にキックとパンチで勝敗を決するという、格闘技本来の醍醐味は変わりありません。
むしろ安全性を重視し、素人にもわかりやすくルール整備されたことによって、昔からの根強いファンに加え、新たなファン層を開拓し、現在のキックボクシング人気に繋がっています。